「ちょっと歩くだけで靴下がズルズル…」そんなストレス、感じていませんか?
靴の中でかかとがずれたり、土踏まずまで靴下が入り込んでしまう現象。
この記事では、靴下販売歴6年・300足以上を試してきた筆者の実体験をもとに、
ずれ・脱げの原因と対策をわかりやすくご紹介します。
靴下がずれる・脱げる主な原因とは?
1. 素材が滑りやすい
特に夏場に人気のナイロン・ポリエステル系は、さらっとした肌触りの反面、摩擦が少なく滑りやすいです。結果、足元でズルズル滑ってしまいます。
→ 対策素材:麻・和紙素材、ブークレー糸、カノコ編みなど凹凸のある生地がおすすめ。
2. 靴下のサイズが合っていない
「22-25cm」「M・L」など大雑把なサイズ展開が多い靴下ですが、
「いやいや、サイズ見て買ってるよ!」という方も多いと思います。 でも、スニーカーのサイズを基準に靴下を選んでいませんか?
実はこの“靴と同じ感覚でサイズを選ぶ”ことが、フィット感のズレや片足だけ脱げる原因につながることも。 フィット感が甘いと、片足だけ脱げる・ずれるなどのストレスに直結。
→ 詳しくは別記事「この靴下、なんか合わないを卒業!元販売員が教えるサイズの正解」で解説しています。
3. 履き方が正しくない
大雑把さんに多いのが、かかとをきちんと合わせずに履いているパターン。少しでもずれていると、摩擦のバランスが崩れて脱げやすくなります。
→ 靴下は“かかとを正しく合わせる”だけでも安定感が段違い!
4. ゴムの劣化
洗濯や経年で口ゴムが伸びてしまうと、足にフィットせずズレやすくなります。
→ 干すときは「口ゴム部分を上に」して、ゴムの劣化を防ぐのがコツ!
販売員経験からわかった “ずれにくい靴下” の選び方


ゴアライン(かかと設計)をチェック!
筆者が販売員時代によく聞かれた悩みが「靴の中で踵がずれる」問題。
300足以上履いてきた中でわかったのが、 かかと部分が長く編まれている=ズレにくい!
さらに言うと、かかと部分が長く編まれている靴下は、製造工程に時間がかかり、コストも上がる傾向にあります。そのため、品質の高い靴下の証でもあるのです。
特に注目したいのが「Y字ヒール」と呼ばれる設計。
かかとに沿って立体的に編まれており、足の丸みにしっかりフィットします。
→ 赤マルで囲んだ部分が「ゴアライン」。ここが長め or Y字なら◎

Y字は特にずれやすいカバーソックスに採用されていることが多いよ!!
滑り止め機能付きもおすすめ
特にくるぶし丈など短めの靴下では、内側にシリコン滑り止めがあるタイプも効果的。
→ ただし「肌が敏感な方」は刺激にならないか注意しましょう。
筆者としては、カバーソックス以外の滑り止めは履き心地を悪くする要因にもなりがちなので、あまり好んでは使っていません。
素材や編み方で“ずれにくさ”を実現できる靴下の方が、快適さも損なわずおすすめです。
夏におすすめ!ずれにくい素材・編み方
筆者が接客現場で特に夏場によく勧めていたのが、滑りにくく、蒸れにくい素材や編み方を使った靴下です。
🧦 麻・和紙素材の靴下
ザラっとした手触りで滑りにくく、通気性が高いため蒸れにも強い。実際に履いていても汗をかいてもべたつかず、涼しい履き心地が好評でした。
👇参考アイテム!
🧦 カノコ編みの靴下
表面に凹凸ができる編み方で、足との接地面が少なくフィット感アップ。立体的な構造がずれにくさにもつながっています。
👇参考アイテム!
🧦 ブークレ糸の靴下
タオル地のようなふわっとした肌触りで、足に柔らかく密着しやすい。汗を吸ってくれるだけでなく、摩擦力もありズレ防止に効果的でした。
👇参考アイテム!



和紙でブークレ糸は100%気持ち良い!サンダルにも合わせたい一足
→ おしゃれ・機能性を兼ねた靴下が増えてきているので、”見た目で選ばず裏面表示チェック”も大切!
まとめ|靴下ずれのイライラから卒業しよう
靴下がずれる原因は、素材・サイズ・履き方・劣化など複数あります。
でも、「合う靴下を知って選べるようになる」と、一日中快適に過ごせるようになります。
筆者おすすめのポイント👇
- ゴアライン(Y字ヒール)で選ぶ
- 麻・和紙・カノコなど滑りにくい素材・編み方
- サイズは妥協しない
そして「靴下が脱げる」原因のひとつに”合っていないサイズ”があることは事実です。
気になる方は、関連記事:
👉 この靴下、なんか合わないを卒業!元販売員が教えるサイズの正解 もぜひチェックしてみてください。
🧦この記事を書いた人|げっしー
靴下販売の元プロ。靴下専門店で6年間、ビジネス・カジュアル・スポーツ用まで幅広く販売してきました。
スーツに合わせる靴下に悩む女性や、新社会人に贈る親御さんからの相談も多く、プレゼント選びや履き心地に関するアドバイスを多数経験。特にビジネスソックスの“失敗しない選び方”や“快適な素材・編み方の違い”にはかなり詳しいです。新素材を見つけたらすぐ買って試すのがクセ。
休日は「サンダル×靴下」コーデが大好きで、靴下は靴の完全上位互換だと思っています(異論は認めます笑)。マラソン大会などでも販売経験があり、スポーツ用ソックスの機能性・耐久性の奥深さにもハマってます。
これまでに寄せられたたくさんの「靴下の悩み」へのアドバイス経験をもとに、ブログで“あなたにちょうどいい靴下選び”を発信しています。


